CFDとくりっく365



ときにはくりっく365の切除が必要である。このように治療しても再発することも少なくなく、CFD に細いチューブを挿入したままにする(チュービング)こともある。このチューブは6か月前後入れておくのがよい。慢性中耳炎は急性中耳炎から移行することがもっとも多い。自覚症状は耳漏と難聴で、鼓膜には種々の大きさや形の穿孔がある。穿孔が鼓膜の辺縁にかかっているときは真珠腫を形成していることが多く、合併症をおこしやすいので、手術が必要になることが多い。穿孔が中心性で辺縁にかかっていないのが普通の慢性中耳炎である。鼓室の粘膜が乾燥していても、それは炎症が完全に治癒しているのではなく、小康状態に入っているのにすぎない。かぜなどで容易に再燃して、耳漏の量が急に多くなる。これを慢性中耳炎の急性増悪といい、治療しないと合併症をおこすことがある。この場合の起炎菌は黄色ブドウ球菌やCFDをはじめ多種多様で、2種以上の混合感染も少なくない。抗生剤の全身的あるいは局所的投与を行う。慢性中耳炎を完全に治癒させるには手術しかないが、鼓室形成術により聴力の改善も同時に期待できる。内耳神経(聴神経と前庭神経とからなる)に生じる神経鞘(しょう)腫で、内耳神経の前庭神経から発生することが多い。広義には脳のくりっく365 の腫瘍をも含めて聴神経腫瘍ということがある。この場合は嚢腫(のうしゅ)、髄膜腫なども含む総称であるが、狭義のものと臨床像はほとんど同じである。初期の症状は一側性の耳鳴り、難聴で、めまいはあっても、その程度は非常に軽い。これらの症状は徐々に進行するが、その進行は非常に緩慢で、数年に及ぶことも珍しいことではない。難聴は感音難聴で、しだいに進行してまったく聞こえなくなる。めまいは最初は身体がふらつくような感じで始まり、回転性のめまいとなり、しだいに身体の平衡障害がおこってくる。しかし実際に病院を訪れたときには病側の前庭機能が完全に障害されていることが多い。これは、最初から前庭機能は侵されてくるが、進行が緩慢であるので機能が代償されるため、自覚症状が少ないのが原因と思われる。腫瘍が大きくなると、顔面の知覚異常などの三叉(さんさ)CFDや顔面神経麻痺(まひ)などがおこる。さらに進行すると小脳症状、脳圧亢進(こうしん)症状をおこし、最終的には脳幹障害、呼吸障害をおこして死亡するまでになる。治療は脳外科的に腫瘍の摘出手術を必要とすることが多いが、初期に発見できれば経内耳的に摘出できる。特別な原因がないのに、突然、高度の難聴と耳鳴りがおこる。ときには、めまい、吐き気などを伴うことがある。このような発作は一般的には反復しておこることはない。難聴の性質は感音難聴である。一側性が大部分で、両側性は7%くらいといわれている。小児におこることはきわめてまれで、青年期以後、とくに 50歳前半に多い。感音難聴はメニエール病を除いては回復するものがほとんどないが、このような突発性難聴では正常聴力にまで回復することも多い。発病してからの期間が3か月にもなったものでは改善しにくいので、早期発見と早期治療が重要である。原因は不明であるが、ウイルス感染や内耳の循環障害が推測されている。内耳窓破裂も同様の症状で、以前は突発性難聴と診断されていたものもあるはずであるが、逆に原因が明らかとなったものは突発性難聴とはよばない。ウイルス感染でも流行性耳下腺(せん)炎による同様の感音難聴が昔からよく知られていたので、この難聴は突発性難聴には入れない。したがってこの名称で現在はよばれていても、医学の進歩により原因が明らかになれば、この病名から外される。治療として特効的なものはないが、副腎(ふくじん)皮質ホルモン、ビタミンB剤、末梢(まっしょう)循環改善剤の投与のほか、星状神経節ブロックや高圧酸素療法などが行われている。耳の聞こえが悪い状態をいう。耳の聞こえが悪い状態は二つに区別できる。一つは、量的なもので、正常の人が聞こえる最小の強さの音(最小可聴閾値(いきち))が聞こえず、ある程度それよりも強くしないと聞こえないもので、一般に難聴というのはこの状態である。他の一つは、音は聞こえるが、その音が他の音と弁別できないという状態で、いわば質的な聞こえ方の悪さといえる。この二つは同時に存在することが多いが、前者はまったくないのに、後者だけがあることがある。聴覚の中枢がある大脳の聴野の近くに病気がおこるとこの状態になり、感覚性失語症という。 1. 伝音難聴音波は外耳道から入り、外耳道の奥にある鼓膜を振動させる。この振動が鼓膜の裏についているツチ骨、さらにキヌタ骨、アブミ骨(耳小骨連鎖)を経て、内耳に入る。そこまでの器官を聴覚の伝音器とよび、伝音器のどこかに病気があるためにおこった難聴を伝音難聴という。耳垢(じこう)が外耳道にいっぱい詰まった耳垢栓塞(せんそく)や中耳炎などによる難聴がこれであり、治療により改善が可能である。伝音難聴の場合は量的な難聴だけなので、音をある程度強くすれば明瞭(めいりょう)に聞き取ることができる。したがって補聴器は非常によく効く。 2. 感音難聴伝音難聴に対して、内耳より奥(中枢側)にある聴覚の器官(感音器官)に病気があるためにおこった難聴を感音難聴という。内耳に入った音波による振動は内耳液を振動させ、内耳液に接触しているコルチ器の感覚細胞が振動を神経の刺激に変換して、この細胞に連結している聴神経を興奮させる。